接種スケジュール
■生後2か月から接種ができます
ヒブによる髄膜炎は3歳未満、特に0歳から1歳の子どもに多く発症します。そのためできるだけ早く接種したいワクチンです。四種混合は、3か月からが定期接種とされていますが、それよりも1か月早く接種が開始できます。

■他のどのワクチンとも同時接種ができます
ヒブワクチンは、他のすべてのワクチンと同時接種ができます。忙しいお母さんも多いので、医療機関受診回数を減らすには四種混合ワクチンと同時接種するのが理想的と考えます。

例1)(推奨)初回接種が生後2ヶ月から7ヶ月未満
    4から8週間隔で四種混合と同時(別でも可)接種で3回、
3回目から7〜13か月後に4回目接種
例2)初回接種が生後7ヶ月から12ヶ月未満
    4から8週間隔で四種混合と同時か別に2回接種、
3回目から7〜13か月後に4回目接種
例3)初回接種が1歳から5歳未満
    1回のみ接種で終了
例4)5歳以上の児
    ヒブ感染症自体がほとんど心配ない年齢なので接種は不要

■接種費用
平成25年4月1日から守口市民は定期接種なり無料となりました(ただし5歳未満)。

ヒブワクチンに関する情報

ヒブ(Hib)はどんな菌なのか
ヒブ(Hib)は「インフルエンザ菌b型」という細菌です。昔、冬に流行るインフルエンザの病原体と間違われ、こんな紛らわしい名前になってしまいましたが、全く別ものです。ヒブによる重症感染症には、髄膜炎、喉頭蓋炎、菌血症などがありますが、日本では毎年600人の子どもたち(ほとんどが5歳未満で半数は0〜1歳)がHibに感染し、20〜30人が死亡し、後遺症を残す子どもが100人以上います。(ヒブワクチン導入前)WHOによる2000年の推計では、ワクチンで防げる病気で乳幼児が亡くなる原因として、麻疹(はしか)の約78万人に次いで多いのは、ヒブの約46万人です。
また、ヒブ髄膜炎も初期は胃腸炎と区別がつかないことが多く、診断が大変難しいことと、恐ろしいことに、抗生物質がなかなか効かないヒブが増えており、そのため、治療もとても難しくなってきているのです。ところで、そのヒブはふだん小さいお子さんの鼻の奥に潜んでいるのです。健康な幼児でも5〜10%はヒブを保菌しています。一方で3歳をすぎると、ヒブに対する抗体ができてくるので、保菌者は少なくなり、ヒブによる重症感染症も減ってきます。