インフルエンザ生ワクチン 

“フルミスト”に関して

 

フルミストの国内承認に関して
令和5年3月に第一三共(製造会社)がフルミストの国内製造販売承認を得ました。現行では令和6年の秋に販売予定となっています。但し、予定は未定で確約されていません。毎年輸入フルミストの注文は6月末で終了します。事前に予約をするのですが、輸入品に関しては国内未承認のため、健康被害が起きた時、国からの救済が受けれません(これが輸入フルミストの最大の難点です)。本年度は輸入フルミストの接種を中止する方向です。国内承認フルミストが入手できそうであればまたHPに掲載するつもりです。



「フルミスト」 の特徴

「フルミスト」 は弱毒化したインフルエンザウイルスを使った生ワクチンです。
A2種類とB2種類の合計4種類に有効な4価ワクチンです(平成27年度シーズンから注射(不活化)のワクチンも4価ワクチンとなっています)。
鼻腔に噴霧して投与します。投与に伴う痛みはほとんどありません。
慣れれば幼児でも怖がらずに接種できます。
他のワクチンと同様,100%予防効果があるワクチンではありませんが、アメリカのデータで83%発症抑制しているという報告があります。
鼻汁の多い状態で効果が減弱します。
【製品名】: FluMist Quadrivalent, 【製造国】: 米国またはカナダ
【製造元】: Medimmune社,
【輸入代行業者】: ()MONZEN corporation japan

「フルミスト」 の接種対象・回数・条件
【対象】 2歳から49歳の健康な方。
【回数】 2歳から8歳 で過去にインフルエンザワクチン接種が無いかインフルエンザに罹患していない人は2回接種が望ましい。それ以外の人は1回接種。
【期間】 インフルエンザ流行前に接種する必要があるので遅くとも11月末までに接種してください。なお生ワクチンですので、接種後4週間はすべてのワクチンが接種できません。またフルミストに関しては他のワクチンと同時接種も原則行いません。入荷数に制限がありますのでなくなり次第終了します。

接種にあたっての注意事項
@   種後の過激な運動は避けてください。特にスイミングなどは、控えてください。軽いジョギングなど、通常の生活は可能です。
A   接種した日の入浴は、問題ありません。
B   経鼻ワクチン接種後に、軽い感冒症状を認める場合があります。37度台の発熱、鼻カタル症状、頭痛、咽頭痛など、気になる症状がある場合は ご連絡ください。
C   まれに 急性副反応が起こることがあります。接種後 30分以内に、悪心・嘔気、めまい、意識障害、全身皮膚炎を認める場合は、すぐに医師に連絡してください。
D   念のため接種後2ヶ月は避妊していただいております。
E   接種時点で妊娠の可能性のある方もできません。