以上のことより私的な意見を言わしていただければ、では日本脳炎以外の予防接種はそれ程安全なのか?もっと広く言及すれば、抗生剤等の薬の安全性はいかほどのものか?こんなこと言い出したら、食物アレルギーのある人が何も食べれなくなるのと同じである。これ程唐突に接種中止を勧告しなければならないような予防接種での副作用であったならば、昨年山梨県の女子中学生がADEMと診断された時に、すぐに中止すべきだったのではないか?この期間に接種した人はどんな気持ちでいるか厚生労働省の役人は考えたことがあるのか?迅速に対応したようにみせかけて、全然迅速ではなく、結局自分の非を指摘されるのが怖くってとりあえず中止にすればいいと逃げているだけの話。1950〜70年には年間1000人から5000人の日本脳炎患者が発症していた。今ここで厚生労働省の人間の責任逃れのための接種中止に安易に便乗すれば、日本脳炎患者数が増加する危険性がある。最終的には保護者の判断に委ねることにはなるが、日本脳炎に罹るのがいやですか?ADEMになるのが嫌ですかと問われているようなもので、毎年400万人以上が接種している内の数名の科学的根拠の少ない因果関係に振り回されず、最低でも基礎免疫(T期の2回と追加の3回分)は接種されることを僕は推奨する。