インフルエンザの予防接種を受けられる患者さんへ

@     当院で予防接種の基本的な接種条件は“体温が37.5℃未満で健康な人”です。最終的には診察終了後に接種可能かどうかを判断しますが、増悪傾向のない軽い風邪症状を有していても接種することが可能なこともあり得ます。

A     インフルエンザの予防接種に関しては、卵アレルギーのある患者さんは事前に申し出てください。一般的な接種可能な条件は、アレルギー検査で卵白の値が17.5未満の患者さん及び日常的に卵製品の摂取において蕁麻疹などの臨床症状のない患者さんは接種可能です。

B     接種回数に関しては、厚生労働省が推奨する回数は小学校6年生までは毎年2回接種とされていますが当院では初年度の方(今までに接種したことがないか、昨年度未接種の方)以外は1回接種でも可としています(但し、当然1回接種よりは2回接種の方が罹患率も重症化率も低い傾向にありますので、ご希望であれば2回接種することは厭いません)。その理由として、1つは2回接種しても罹患する子もいますし、1回接種でも罹患しない子もいます。これは1回接種でも抗体が十分上昇したり、すでにある程度抗体を保有している子もいますし、2回接種しても抗体が思うように上昇しない子もいるからです。よって当院の基本的方針は毎年1回接種を継続してもらうことである程度予防になると考えています。

C     しかし、平成18年度よりインフルエンザ治療薬であるタミフルの10代の患者への原則内服中止が決定しました。原則ですので当院では状況により処方を致しますが、異常行動の副作用が心配で基本的には内服させないとお考えの保護者にはワクチン以外に防御方法はありませんので2回接種されることをお勧めします。

D     インフルエンザの予防接種を2回受けられる患者さんは、2回目の接種はできるだけ4週間あける方がよいので、1回目を10月下旬か11月上旬に接種し2回目が遅くとも12月中旬までに終わるよう接種計画をたててください。

E     生後6ヶ月の乳児から接種可能ですが、抗体産生能力が十分でないためワクチンでの予防に限界があります。乳児に罹患しないようにとお考えの保護者は周囲の人(両親や兄弟)全員にワクチンを接種し乳児に持ち込まないようにしてあげるのも1つの方法です

F 平成28年度より当院でインフルエンザの生ワクチン(点鼻)を開始しました、詳細はココをクリックして下さい。

インフルエンザ予防接種に関する当院の考え方の概要