5月30日に読売新聞等日本脳炎の予防接種のことで物議をかもしだす報道がありました。
不安なお母さん方もおられるようですので一言申し述べておきます。

独り言
5月9日(日)

 厚生労働省は30日、市町村が公費負担の「定期接種」として実施している日本脳炎ワクチンについて、積極的な接種の勧奨を中止するよう、市町村に緊急の勧告を行った。事実上の中止勧告で、異例の措置。山梨県甲斐市の女子中学生が昨年、接種後に神経障害などが起きる急性散在性脳脊髄(せきずい)炎(ADEM)になり、寝たきり状態になるなど、これまでになく重い症例だったため、接種シーズンを前に勧告した。
@ただ、流行地への渡航や、蚊に刺されやすい環境にある場合は、副作用などを説明し同意を得た上で、接種を認める。また同省はA「安全性の高いワクチンが来年にも供給できる見通しで、その際は接種勧奨を再開したい」としている。日本脳炎ワクチンは年間400万人以上が接種を受け、日本脳炎患者の発生は年間10人以下と少ない。一方、B年によっては患者よりADEMなどの副作用の報告が多くなっており、健康被害は1991年以降、今回も含め14例(うち重症は5例)認定されている。中学生は昨年7月の接種後、一時は人工呼吸が必要になり、現在は体のまひで寝た切り状態。厚労省疾病・障害認定審査会の答申を受け、C厚労相が今月26日に接種との因果関係を認定した。同ワクチンは、生後6カ月から16歳になるまでに計5回接種。マウスの脳を利用して製造しており、D残留したごく微量のマウス脳の成分と副作用発生との関連が指摘され、ADEMは文献上100万接種に1回程度起きるとされる。培養細胞を使った、より安全な製造法の開発が進んでいる。

上記の文は共同通信社の発信です。問題点を列記すると、@の蚊にさされやすい環境にある場合とは、日本では北海道以外は蚊に刺されやすい環境である。それでも中止するのか?A安全性の高いワクチンの安全性は本当に高いのか?では今のワクチンの安全性は低かったのか?低いくせに接種していたのか?これはいつもの厚生労働省の逃げ口で今後開発されるといわれているワクチンの安全性も怪しいものである。これに関連してCDはマウス脳の成分と副作用発生との関連が指摘されているといった曖昧な文言で、確たる因果関係を科学的に証明したものではない。B逆に言えば、日本脳炎の予防接種が広く普及したおかげで患者の発症数が減っているのであれば、また接種中止したことによって増加するリスクはある。

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