今までの検査で成長ホルモンの分泌が低下している可能性が疑われる時は、入院にて検査します。入院
してする検査の概要は、午前中に点滴をして、まず成長ホルモンの分泌を促す薬剤を投与します。その投
与後単位時間ごと(例えば、30、60、90、120分後に採血をしてその値より成長ホルモンが十分に分泌され
ているかどうかを判断し、少なければ原則として成長ホルモンの投与を行うことになります。

実際の手順1

来院時に持ってきてもらった資料と実際の標準偏差を検討した上で、外来でできる血液検査、尿検査と
手のレントゲン検査を行います。1〜2週間後に結果がでますから、総合的に判断してより詳しい検査をする
かどうかを決定します。

実際の手順1
実際の手順1

来院時に必要なものは、今までの身長、体重の経過(母子
手帳や幼稚園、小学校での身体測定の記録)をできるだけ
詳細に教えて頂きたいのと、両親の身長だけです。

では、実際に自分の子がどの位の標準偏差になっている
かを調べます。6歳の男の子なら右の様な表がありまして、
例えば6歳6ヶ月の子の身長が107.2cm未満なら-2SD、
104.8cm未満なら-2.5SDとなり、治療対象の可能性が出て
きます。
この様に、17歳までの標準偏差が男女ともありますので、
来院の上調べてください。

暦年齢
(歳・月)
標準身長(cm)
平均値
標準偏差
-2SD
-2.5SD
 6・0
113.3
4.8
104.0
101.7
 6・1
113.9
4.8
104.4
102.0
 6・2
114.4
4.8
104.9
102.5
 6・3
115.0
4.9
105.5
103.1
 6・4
115.6
4.9
106.1
103.7
 6・5
116.1
4.9
106.6
104.2
 6・6
116.7
5.0
107.2
104.8
 6・7
117.2
5.0
107.5
105.0
 6・8
117.7
5.0
108.0
105.0
 6・9
118.2
5.0
108.4
106.0
 6・10
118.6
5.0
108.9
106.5
 6・11
119.1
5.0
109.4
107.0

その2

低身長